社内ニートに「コミュ力」よりも必要なのは「○○力」 - 誰からも後ろ指を指されない社内ニートになるための10の方法

社会人としての実力を周囲に過大評価させることで、社内での立ち位置をキープしている社内ニート。しかしそれは、バブル時の土地価格だったり、ライブドアショック前のIT・新興株市場のように、巧妙な印象操作で砂上の楼閣にあぐらをかいているに過ぎません。全身コレ偽装といった趣の社内ニート株は、堕ち始めたら地獄まで一直線です。まさにひとりブラックマンデーと言わんばかりの大暴落で、貴方が社内で築き上げた社内ニートとしての地位の全てを奪い取ってしまうことでしょう。


社内ニートの天敵、それは「信用力の低下」です。


だいたい、我々よりも会社の他のみんなの方がよっぽどうまいことやるんですよね、仕事とか。正直、社内ニートである我々に仕事とか向かない。だけど、それを悟られちゃマズいから、うまいこと他人に気持ちよ〜く仕事をしてもらう。ここで重要なのが「コミュ力」なんですが、大前提として求められるのが社内での『信用力』なんです。


後輩からは、「この人はキチンと自分を評価してくれる」。先輩・上司からは、「コイツは与えた仕事をキチンとこなしてくれる」。同僚・同期からは「彼は自分が困っている時に手を差し伸べてくれる」。少なからず社内でこのような評価を受けていることこそが「信用力」の証明と言えます。信用力を疎かにしたまま、コミュ力だけで社内を乗りきろうとしても“口ばっかりで調子がいいだけのヤツ”と思われて、逆に迫害を受けるのがオチです。


「信用力とか仕事しなきゃゲットできるわけないじゃん!」という貴方は以前のエントリを読んでもらうこととして、社内ニートとしてぬくぬくと暮らし続けるためには、信用力の低下に繋がるリスクは極限まで排除しなくてはなりません。


●社内の噂話には加わらない。
仕事のことから、恋愛模様まで。とかく人の集まるところには噂が飛び交うモノ。それは会社でも同じ。社内ニートとしては、そんなリスキーな噂話とは距離を置くことをオススメします。ただ、あからさまに「そんなの興味ないスから」となんか勘違いした硬派気取りな態度ではなく、「話は聞くけど、個人的見解は言わない」スタンスで。それで社内情報に疎くなんないかって? いやいや、そういう右にも左にもつかない人にこそ、情報を持っているおしゃべりサンが寄って来るもんなんです。


●憶測でモノを言わない。
上記にも関わる部分ですが、社内に関わることで「○○らしいね」「○○に違いない」といった“憶測”トークは禁物です。データに基づいた予測と、主観に頼った憶測は全くの別物。憶測トークは貴方に一銭の利益も呼ばないばかりか、そこはかとなく頭と性格の悪さまでアピールしてしまいます。いや、噂とか憶測でいろいろ喋るの面白いんだけどね。でも、そんなのは地元の友達と一緒の時だけでいいでしょう。


●ミス・クレームを極限まで恐れろ!
当然なんですが、任された仕事で社内外からクレームが発生すれば、貴方の信用力は大幅に低下します。どうせ、任された仕事は後輩とか同僚にうまいこと振って、自分は大して仕事してないんだから、上がりのチェックだけは真剣に!もうね、せっかくご自慢の捌きっぷりで「仕事したフリ」ができる絶好の機会が、一転して大ピンチですからね。ホント、仕事は依頼者に投げ返すまでが仕事。遠足は家に帰り着くまでが遠足ですってのと一緒。うまいこと他人に振り終わった時点で安心しない!(自戒を込めて)


●自分の手駒は全力で守れ!
もしも、仕事でミス・クレームが出てしまったら…しかも、それが貴方ではなく、後輩が手がけた部分だったとしたら…。「マジかよお前!!」なんて後輩をどやしつけたい気持ちをグッと抑えて、貴方が矢面に立って先方や社内の依頼者に誠心誠意(あくまでポーズでOK)謝罪すべきです。なんかね、「まぁ、ミスしたのは後輩だし」って思って謝ると、なんか他人事のように感じられて気が楽になるからふしぎだよ! というか、実はミス・クレームで一番めんどくさいのが事後処理。発生と同時に、とりあえず関係各所に走って火消しに専念、一番大変な事後処理は後輩に任せるのがオススメですよ。しかも、矢面に立ったことで後輩から感謝までされちゃうというね。また、自分に関係ない仕事で後輩や同僚がミスした時も、なにげに気遣いをアピールするのがオススメ。


●守るべき「信用」を見極める。
絶対に避けたいミス・クレーム。でも起こってしまえば、その時はいつもの保身をかなぐり捨て、自分の為に働いてくれた手駒を守るべきです。このとき、上手く部下に罪をなすりつければ、上司からの信用は守れるかも知れません。しかし、貴方が社内ニートとして会社に居続けるために必要なのは、「貴方に仕事を振ってくる上司」でなく、「貴方が振られた仕事を代わりにやってくれる後輩」です。ミス・クレームが起こった時点で、何かを失ってしまうことは確定しています。この緊急事態こそ、守るべきものの順列を冷静に判断すべきです。上司の信頼など、一連のミス・クレーム対応で貴方への忠誠度がアップした後輩を使い倒せば、早晩回復できることでしょう。


社内という狭いマーケットでの信用力は、実体が無くてもリスクを排除していくことで高値安定させることが可能です。ハッタリ勝負の社内ニートだからこそ必要な要素である「信用力」。一朝一夕で手に入るモノではないからこそ、大切にキープしていきたいものです。